5月 27日(金)能と茶の湯

2016-5-27 UP

5月 27日(金)能と茶の湯

「大会(だいえ)」

 

ご機嫌よろしゅうございます。

先週は「大会」のあらすじをご紹介しました。

今日はこの「大会」という銘の竹花入をご紹介します。

遠州流では、例年正月にお家元が青竹を自ら切り花入とします。

青竹の清々しさと、綺麗さびの瀟洒な美意識が表された

姿の花入とは対照的に、この「大会」は、

どっしりとした根付きの迫力ある花入です。

豊臣秀吉作、利休所持の由緒を持ちます。

「大会」とは大規模な法会、大法会の意味を表す言葉です。

禁中での能・狂言の会を含め、秀吉は「大会」を六度演じています。

スペクタクルな視覚的にも楽しめる内容の能で、

天狗扮する釈迦説法の荘厳な大会の光景が

目の前に広がるような姿の花入です。

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