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茶の湯日記

団結力


 新春のお慶び申上候


   毎年の事ではあるが、今年こそはという気持ちは、皆さん一人ひとりが、この時季 は、持ちあわされていると推測するが、この気持ちを最後まで持続できるかとなると 個人個人に差が出てくるものである。多くの方々が年末まで各々の目標を成就される 事を願うばかりである。

 昨年は一年を通して残念な出来事が多かったので、十二支の始まりである子歳は良 いスタートを切りたいと考えている。

 ところで昨年はスポーツの世界でも物議をかもす事が多くあったが、年末に久しぶ りに明るい話題として、北京五輪予選において野球の日本代表チームが三連勝し、出 場権を獲得するという事に、私を含め多くの日本人が感動したと思う。  特に第二戦の韓国戦、第三戦の台湾戦は、まさしく息をもつかせない熱戦であり、 明日なき戦いともいえる、厳しい試合であった。その状況下において勝利をつかんだ、 最大の要因は、いわゆる星野ジャパンと呼ばれる代表チームの団結力である。

 よく、野球の世界では、フォー・ザ・チームとか、チームプレーといった表現が使 われる事が多いが、今回は、そのような表現では充分にその雰囲気があらわせない程 の団結力があった。

 メンバー全員に一分の緩みもない、まさしく気魄のこもった全てのプレーに、見て いる者全てが心を奪われたといってもよいであろう。テレビの画面からその緊張感が 本当によく伝わっていた。勝利の後の清々しさは、その空気感故に、より一層強いも のとなっていた。

 私はこれ程の気持ちを結束したチームを久し振りに見た気がするし、この気持ちを 全く別なものととらえず、私達日本人は、自身の周辺や、仕事や、あらゆる分野に学 びとして生かせたいものだと感じている。

 ともすれば、現実や現状に流されて、生きてしまいがちなのが人間である。しかし ながら、その現実や日常の中にも、たくさんの学びがある、という事を忘れずに生き ていきたいものだと思う。


[小堀宗実]    [HOME]

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