8月 28日(月)やきにくの日

2017-9-1 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

明日、8月29日は「焼き肉の日」です。

「8(や(き))2(に)9(く)」の語呂合わせと

夏バテの気味の人に焼き肉でスタミナをつけてもらおうと、

平成5年(1993年)に全国焼肉協会が定めました。

そこで今日は肉にちなんだお話を。

675年の天武天皇の時代、仏教における殺生の禁の思想から

肉食の禁止令が制定されます。

以後日本で肉食を禁ずる歴史は続きますが、

その禁をかいくぐるようにイノシシを牡丹、馬を桜、鹿を紅葉

と呼ぶ隠語も生まれます。

江戸時代には「滋養強壮」のための薬として食べられていたので

やはり日常的に口に入るものではなかったようですが

鳥は食されていました。(鶏はたべません)

茶の湯の会席にも山鳥や鶉、雉などの焼き鳥が登場し、

特に鶴は貴重で一番のおもてなしとされました。

将軍も正月には鶴を食したそうです。

ちなみに松屋会記で有名な松屋家は、手向山八幡宮の氏子で

神の使いが鳩であることから、鳥肉を食べることは禁じられていました。

そのため、遠州公も松屋久政を招いた茶会では、他のお客様に

鳥を出しても、久政には鯛などの別の献立を用意していたことが

会記を見ると分かります。