11月7日(月)宗家道場の床の間拝見

2016-11-7 UP

11月7日(月)宗家道場の床の間拝見
ご機嫌よろしゅうございます。
11月に入り、炉を開きの季節がいよいよやってきました。 宗家の床の間も、無事炉開きを迎えることができた 祝いの気持ちをこめて飾られています。
床 紅心宗慶宗匠筆 本来無一物
花 白玉椿 万作の照葉
花入 伊賀 耳付

の間の掛け物「本来無一物」は 中国禅宗史上の大立物の六祖慧能が五祖弘忍から印可され、
その法を嗣ぐ機縁となった偈頌「菩提本樹無し、
明鏡も亦台に非ず、本来無一物、何れの所にか塵埃を惹かん」
(悟りという樹も鏡のような心もありはしない。
もともと何もないのだから、どこに塵埃がたまり、
何を払拭しようというのか)の一句で、禅とりわけ
南宗禅の真髄を端的直截に道破した一語です。

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