雨水

2014-2-19 UP

2月19日 雨水

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は2月19日
24節気の「雨水」にあたります。
立春から数えて15日目頃。
またこの日から啓蟄までの期間をさすこともあります。

空から降るものが雪から雨に変わり、
氷溶け始める頃という意味です。
また草木が芽生え
鶯の声もそろそろ聞かれる頃

農耕の準備を始める目安にもされてきました。
春一番が吹くのもこの頃とされています。

またこの日にお雛様を飾ると
よい伴侶に恵まれるとする言い伝えがあります。

暖かい春まで
あと少しです。

【告知】

雑誌「ひととき」4月号
3月20日(木)発売  定価390円(税別)
※家元のインタビュー記事が掲載されます。

映画 父は家元 公式ホームページ

雪舟

2014-2-18 UP

2月18日 雪舟

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は2月18日
室町時代の禅僧画家・雪舟の命日です。
(雪舟の命日については諸説あります。)

今日はこんなお話をご紹介します。

岡山県の宝福寺という禅寺で
禅僧になるため、幼くしてこの寺に入った少年が、
絵を描いてばかりいたことに腹を立てた住職が
少年を本堂の柱に縛りつけます。

夕方になって、本堂を覗いてみると
少年の足もとで一匹の大きな鼠が動き回っています。
住職は危ないとそれを追い払おうとしましたが、
実は少年がこぼした涙を足の親指につけ、
床に描いた鼠でした。
まるで生きているかのように描かれた鼠が
動いているように見えたというわけです。

それ以後、住職は少年が絵を描くのを
決して戒めなくなりました。
この少年が幼き日の雪舟です。

この話は、江戸時代初頭
狩野永納の著した『本朝画史(ほんちょうがし)』に記されており
昔は国語の教科書にも載せられていたそうです。

お話自体の真意はさておき、
子供の頃から、その才能の覚え高かったのでしょう。

雪舟の有名な作品に
「秋冬山水図」(国宝・東京国立博物館蔵)
「天橋立図」(国宝・京都国立博物館)
「楼閣山水図」(重要文化財・京都国立博物館蔵)
などがあります。

【告知】

横浜ニューテアトル・福岡中洲大洋で映画「父は家元」  28日まで上映延長!

上映時間

◎横浜ニューテアトル (1)11:00~

◎福岡中洲大洋 (1)10:15~(2)12:10~

22日以降は未定

映画 父は家元 公式ホームページ

 

涅槃

2014-2-15 UP

2月 15日  涅槃(ねはん)

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は2月15日
お釈迦様がお亡くなりになった日です。

お釈迦様は釈迦族の王子として生まれ
何不自由なく暮らしますが、
城の外で苦しむ人々の姿を知り、
全てを捨てて、29歳で出家し、
35歳で悟りをひらかれました。
その後45年にわたり仏教の布教の道につくされます。

「この世で変らぬものはなにも無い。
皆、怠らず精進しなさい」。
そのお言葉を最後に、沙羅双樹の下
2月15日 80歳でお亡くなりになります。

このときの様子を絵にしたのが「涅槃図」です。
「涅槃」とはすべての煩悩の火が吹き消された状態、
安らぎ、悟りの境地を指しています。
また、生命の火が吹き消されたということでもあることから、
お釈迦様の入滅をさすこともあります。

この2月15日(3月15日の寺院も)
日本の各寺院では涅槃会
という法要を営むようになりました。
涅槃会で有名な興福寺では
、涅槃経の講讃を主とする法要を
天平勝宝年間(750)頃から
行なっているという記録があります。
【告知】

15日 13:00~14:00

福岡県放送のLOVE FM76.1 めさーじゅブランチ

に宗実御家元が映画のCM・トークでご出演されます。

映画 父は家元 公式ホームページ

 

 

建国記念日

2014-2-11 UP

2月11日 建国記念の日

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は建国記念の日  祝日です。

大辞林にはこの「建国記念の日」を

国民の祝日の一。2月11日。  昭和41年(1966)、

建国をしのび、  国を愛する心を養うという趣旨で制定された。

もとの紀元節にあたる。建国記念日。

と記しています。

この紀元節というのは 日本書記に、

初代天皇となった神武天皇が 辛酉1月1日、

大和の橿原〔かしはら〕の宮で 即位したとされ、

それが現在の暦に直すと 紀元前660年2月11日にあたることから

明治政府がこの日を歴史の始まりとする  としたものです。

戦後この祝日は廃止となり、  現在では「建国された日」

ではなく

「建国を祝う日」として祝日に制定されています。

【告知】

金沢シネモンドにて 3月8日~21日で「父は家元」 の上映決定。

映画 父は家元 公式ホームページ

火焔馬

2014-1-29 UP

1月29日 火焔馬(かえんうま)

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は干支にちなんだ道具
香合「火焔馬」についてお話ししたいと思います。

香合はお香を入れておく道具で
安政二年(1855)に発表された「形物香合相撲」の番付表
東三段目十八位に位置しています。
これは相撲の番付表に倣って、
人気の香合を当てはめたものです。

利休時代には重視されていなかった香合ですが
江戸時代も後半になると、蓋置などの小物とともに
趣向をこらすようになり、このような番付が
道具商などによって作られたと言われています。

ちなみに江戸時代の相撲では横綱が存在しなかったため
大関が一番になっています。

頭に火を背負った飛馬が波上を走る図柄です。

毎年遠州流ではお家元が干支やお題にちなんだ図柄を考え、
袱紗(ふくさ)を作ります。
袱紗はお点法の時に、茶器や茶杓を清めていくもので
捌く時や腰につけておく時に
ちらっと見える図柄が、時や趣向にかなったものをみかけると
とても粋にうつります。

今年の袱紗はこの火焔馬をイメージして
デザインされたそうです。

【告知】

【シネリーブル梅田】にて「父は家元」上映中

 《舞台挨拶》
  2/2 10:00上映後 小堀宗実家元が舞台挨拶を行います。
  是非お越し下さい!

上映期間:2月7日(金)まで
上映時間 (1)10:00~ (2)11:50~ (1/31まで)
※2月1日以降は、10:00からの1回のみ。

映画 父は家元 公式ホームページ

遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu

国旗制定記念日

2014-1-27 UP

1月27日

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は1月27日 国旗制定記念日です。

現存する資料などから知る限りでは
日の丸は古来から用いられていましたが
長い間「慣習」として使用されてきたもので
法律で定められたものではありませんでした。

明治3年1月27日制定の商船規則で
船舶の識別旗として日の丸が定められ
規格やデザインが統一されます。

しかしこの法律には国旗とは明記されていません。
その後、平成11年8月13日
国旗及び国歌に関する法律が制定され
公式に日の丸が日本の国旗であると定められます。

文化財防火デー

2014-1-26 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。

昭和24年1月26日
奈良の法隆寺金堂が炎上
壁画が焼損するという事件が起きました。

この火災の原因は
壁画の模写をしていた作業員が使用していた
電気座布団のスイッチの切り忘れとされており
火災後は皮肉にも、模写によって当時の壁画の様子を
知ることとなります。

この事件をきっかけに
災害による文化財の
保護に対する声が高まり、
昭和25年「文化財保護法」が制定され
以来各地でこの26日に防火訓練が行われています。

今年は国宝「出雲大社本殿」(島根県出雲市)
その他で開催予定です。

【告知】
本日大阪にて上映中「父は家元」
10:00からの映画上映終了後、
ナレーションを務めた小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶
を行います。

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ

遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu

太陽暦

2013-11-9 UP

皆様ご機嫌よろしゅうございます。

11月9日は茶の湯の世界にも大きな影響を与えた「太陽暦採用記念日」です。

本日は太陽暦についてお話いたします。

 

≪暦:太陽暦≫

明治5年(1872)11月9日、明治政府は太陽暦を採用しました。

この太陽暦がいわゆる新暦にあたり、現在我々が使用している暦となります。

それまでの日本は「太陰太陽暦」を使用していました。

これがいわゆる「旧暦」です。

新暦とは異なり、旧暦は月の満ち欠けを基準としているため、現在のようにひと月が30日、31日ではなく、大の月が30日、小の月が29日とされ、1年を354日としていました。

そのまま進行すると季節にズレが発生するため、度々「閏月」を入れ、「閏月」のある年は1年を13ヶ月として補正していました。

明治政府はこれを不便であるとし、1年を365日、4年に1度ごとに1日だけ多くした閏年を置く太陽暦を採用したのです。

そして日本の暦は明治5年の12月3日をもって、明治6年の1月1日となりました。

しかし、この暦の移行によって様々な季節行事や一般業務に大きな支障が出たと言われています。

もちろん年中行事などを基として進行する、茶道界も大きな影響を受けたといいます。

土用明

2013-11-6 UP

皆様ご機嫌よろしゅうございます。

10月20日から入った土用が、本日で明けます。

 

≪暦:土用明≫

土用は立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間を指し、1年に4度あるとされています。

土用は中国の五行思想から成立したものです。

四季を五行に割り当て、分割すると、ひとつの季節が73日となります。

そしてその土の日数を4等分した18日(19日の時もあり)を各季に割り当て、その期間を土用というのです。

五行思想において、「土」は物を変化させる作用があるとされ、季節の変わり目に配置されたと言います。

ちなみに「用」はハタラキを表しますので、「土用」で「物事を変化させる作用」を意味しています。

食物月

2013-11-1 UP

皆様ごきげんよろしゅうございます。

いよいよ11月になりました。

日本の暦では11月を霜月と言います。

今日は霜月の語源などについてお話し致します。

 

《暦:霜月》

「霜月」の語源は『奥義抄』の中に「十一月(しもつき)、霜しきりにふるゆえに、霜降月というを誤れり」とあり、霜降月の変化したものと言われています。

また霜月の他にも、神帰月、神楽月、雪待月、仲冬、子月、つゆこもりの月、雪見月、広寒月、食物月など様々な名称があります。

この中で特徴的なのは、食物月(をしものつき)です。

霜月の語源も、この食物月が縮まったとする説があります。

11月には新嘗祭などの収穫を祝う行事が多くあり、それらを食べる月として「をしものつき」という名が付いたと言われています。

そして普段一般的に誰もが使用する「食物(たべもの)」という言葉ですが、これはもともとは「多米都物(タメツモノ)」といい、米などの収穫物にあてられたものです。

魚や鳥などの類は「美物(ビブツ)」といい、その点からみても、「収穫」ということを意識して11月の名称を「食物」としたことに、昔の人々が霜月を感謝の月として大切にしていたことが分かります。

美味しいものが増える季節。

体調管理にも十分お気を付け下さい。