5月 9日(月)宗家道場の床の間拝見

2016-5-9 UP

5月 9日(月)宗家道場の床の間拝見

 

ご機嫌よろしゅうございます。

色とりどりの花達に目を楽しませてもらった後

次に目に飛び込んでくるのは清々しい新緑の青

季節は次第に春から初夏へと移りゆきます。

茶の湯ではそんな季節の動きをとらえ

床の間にその自然の姿が映し出されます。

5月1日は八十八夜でした。

この八十八夜についてはまた後日改めてお話したいと思います。

5月2

床  紅心宗慶宗匠筆 龍門登鯉

 

花  燕子花

花入 硝子 ポーランド

 

こちらの掛物は、端午の節句に因んだ画題

鯉の滝登りです。

「魚が三段の滝を登りきると昇天して龍になる」

という中国の故事に基づいています。

鯉のぼりを立てる風習や、「登竜門」という言葉も

この故事によるものです。

紅心宗慶宗匠が昭和丙申歳正月、男子出生を夢見、

描かれ(同年九月、宗実家元誕生)、

翌年、初節句の茶会に用いられました。