白花秋海棠(しろばなしゅうかいどう)

2014-8-30 UP

8月 30日 白花秋海棠(しろばなしゅうかいどう)

ご機嫌よろしゅうございます。

そろそろ秋の気配もかんじられるこの頃
籠に入れる茶花も徐々に秋の風情を帯びてきます。

秋海棠というと一般的には淡紅色の花ですが
当時、信濃町にあった宗家の裏庭には
白花の秋海棠が咲いていました。

この秋海棠は八世宗中公が江戸屋敷で愛玩していた
もので、その種子を蒔いて繁殖させたものです。

淡紅色の秋海棠よりも葉の色が濃く、また葉裏の
葉脈が濃紅色で色映りが大変美しく、
また背丈も高いのが特徴です。

宗中公以来百年以上の歴史を持つ花で
近くに紅色の秋海棠が植わっているとその
色に染まってしまう性質があるため
白花は大変貴重です。

ご先代はこの白花秋海棠の写生をされています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です